三井健太のWEBマンション講座

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NO.61 こんな失敗・あんな失敗


 後悔先に立たずと言いますが、慎重に検討したつもりでも「しまった」となることがあります。

 マンション購入は、大きな買い物であるとともに、気に入らないからといって直ちに交換することが

 できるわけでもありません。売買契約をしても引き渡し前なら解約も可能ですが、

 入居後時間が経ってから後悔することが案外多いものです。

 「しまった」にならないためにも、先輩購入者の失敗に学ぶことは有効です。

 以下に具体例を紹介しましょう。


1)住戸選定に関して

 ◆どうせ買うなら広い方をと選択した80uの我が家だが、50u台の賃貸マンションから

 引っ越して来た当初の「広々感」が、
5年も経たない今、家財で一杯。

 荷物は増えるものらしい。こうなるなら
70uでも同じことだったかも。

 今は無理して予算を増やし、毎月のローン返済の負担を後悔中。

 ◆両親を呼ぶときに客間用の和室は有効と思ったが、両親は3年に1回しか来ない。

 今は物置になってしまった。新築時チョイスの権利があったのだから、洋室に改造して

 書斎にしておけばよかった

 ◆収納スペースが足りないため家具を購入。部屋が狭くなってがっかり。

 ◆収納箇所が多いところを気に入って買ったが、それぞれが小さいため、

 分散して収納することになり、何をどこに入れたか分からなくなったものが多い

 ◆体重100キロを越える主人の悩みはトイレ。かがむときにドアに頭をぶつけるのです。

 広いトイレを望んだが、億ションクラスにしか存在しないことが分かり、契約後に

 改造することに。工事中の契約なので改造費はただかと思っていたら


 15
万円も請求されてショック。

 ◆洋室がウォークインクローゼット付きで7畳もあるのに感激して購入したが、

 細長いためにダブルベッドの置き方が限られた。実際に置いてみると、

 壁に押し付ける必要があり、壁側に寝る妻は、足元から這ってベッドによじ登る形に。

 不満たらたらの妻。ベッドは両脇が空くように置けないと不便と気付いたが手遅れだった。

 ◆最上階を購入したが、バルコニーに出るのに50センチの段差があるため、

 またぐのが煩わしい。購入するとき図面の表示に気付かなかった。


2)遮音性の問題に関して

 ◆音の心配がなくていいと最上階を購入したが、横から音が漏れて来るのが意外だった

 ◆子供が飛び跳ねるので、下が玄関ホールの2階を購入したが、自動ドアの音が

 漏れて来て寝られない。

 ◆「床の厚みが30センチもあるのはウチだけです」という説明に、勝手に

 「それなら遮音性能も高いだろう」と思い込んで購入。しかし、実際はそうでもなくて

 ショックが大きい。
30cmの厚さは別の理由で必要な寸法であったらしく、

 遮音のために厚くしたわけでないことが分かったものの後の祭り。

 ◆多彩な間取りが売りのマンションを買ったが、住んでみたら、寝室の上が

 上階のリビングで音が気になる


3)採光と通風に関して

 ◆玄関側の洋室は窓があるから大丈夫と思っていたが、想像以上に暗かった。

 昼間でも電灯が必要になる。

 ◆共稼ぎだから日中は誰もいないし、東向きでも構わないと思ったが、

 たまの休日にも遅い目覚めが許されないのは全くの計算違いだった。

 早く洗濯物を干さないと日がすぐ陰るのだから。おまけに夏は朝から暑い。

 営業マンは心地よいお目覚めが楽しめますなどと言っていたのに。

 ◆家を買うなら絶対南向きと決めていたが、北側の部屋は永遠に日が入らない

 ことが分かった。西南向きがいいらしいと教わったときは手遅れだった。

 ◆学校が夏休みになると、中学生の娘は1日中エアコンを回して部屋にいます。

 14階を風通しがよいと信じて購入したのですが、バルコニー側だけ開けても

 反対側の窓を開けなければ風は通りません。娘に窓を開けろと言うのですが、

 廊下を通る人の気配がいやだと拒むのです。電気代が嵩んで困っています。

 ◆50万円の差を嫌い、3階をやめて2階を購入。日当たりは問題ないが、目の前に一

 軒家が建っていて屋根がうっとうしい。3階だったら抜けるのに。
50万円増えても

 毎月のローン返済額にしたらいくらでもなかった。



4)光熱費の問題

 ◆エコマンションと聞いていたのに、毎月のランニングコストが予想以上に高い。

 広い家、暗い個室、便利だからつい使ってしまう浴室の暖房乾燥機と食器洗い

 乾燥機。前の家ではなかった機能がたくさんあるせいでこうなると気付いたが、

 思惑違いだった


5)セキュリティの不安

 ◆2階住戸を購入。敷地境界ギリギリにベランダが来る位置に建っている。

 境界線に沿って植えられた樹木が成長し、木に登って泥棒が来ないかと心配している。

 ◆未完成マンションを契約したが、内覧会でびっくり。裏のビルの通路からマンション側

 まで僅か2メートルしかすき間のない箇所がある。板を渡せば簡単に乗り移れそう。

 これでは共用玄関の出入りを厳重にしても意味がない。「商業地域だから仕方ない」って、

 そんな説明にあきれて絶句した。




6)構造の問題

 ◆乾式壁工法の意味を知らずに超高層マンションを購入。大地震が来てから

 家具の固定を検討したが、それができないと分かってがっかり。乾式壁とは、

 要するにお隣との壁がコンクリートでなく、石膏ボードだったということ。


7)エレベーターの不便

 ◆エレベーターの数が少ないため、ラッシュアワーには5分も待たされる。忙しい朝に

 忘れ物をしたときなど、取りに行く時間がない。タワーマンションは台数が問題か
も。

 ◆震災でエレベーターが停まり、21階まで何度も階段で往復することに。

 タワーマンションの盲点だった。


8)立地条件や環境変化の問題

 ◆マンションを買ったら子宝に恵まれた。しかし、子供が6歳になったときに「まさか」の

 問題にぶつかることに。問題とは、学校までとても遠いことであった。

 しかも、大きな国道の横断歩道を渡る必要があった。歩道橋はあるが遠回りのため、

 最短コースの信号付き横断歩道を利用するのだが、事故が心配と悩む日々。

 学校なんて、どこに住んでも近くにあるものというのは、大きな誤解であった。

 ◆前面道路は広くないのに、クルマの交通量が意外に多いのにびっくり。

 幹線道路の渋滞を避ける抜け道だった。モデルルーム見学の日は日曜日だったので、

 たまたま少なかったらしい。

 ◆前面道路の交通量が多いのは分かっていたが、営業担当が「ペアガラスだから

 大丈夫です」と言うので購入したが、思ったよりうるさい。

 その後、ペアガラスは遮音性能には無関係と分かった

 ◆大型スーパーが近隣にオープン。便利になったが、クルマが増えて周辺道路の

 渋滞を引き起こす。外出もままならないことがある。

 ◆駅から徒歩2分と近いのが気に入って購入。ところが、徒歩10分ほどのところにある

 競艇場に向かって、ぞろぞろと歩く人の波にびっくり。毎週のように開催される競艇。

 娘は怖がって外に出たがらない。

 ◆高速道路からできるだけ遠い位置の部屋と思って上層階を買ったが、

 うるさいのでびっくり。音は上に伝わるものらしい。

 ◆南側が一戸建ての密集地。古い家が多いので最初から少し心配ではあったが、

 5年後再開発でマンションが建つことになった。7階建が建つらしい。

 5階の我が家も影響を受けることになりそうだ。

 ◆7年前に買った郊外マンション、半額以下で売りに出してもなかなか買い手が

 つかず、苦労している。やっぱり、少し狭かったけど駅前マンションを

 選んでおけばよかった。

 ◆最寄り駅までは徒歩15分と距離があるのは気になったが、すぐ側に大型

 スーパーをはじめ、生活利便施設のほとんどが揃っていて便利なので、

 それが気に入って購入。しかし、雨の日の徒歩
15分は辛い。梅雨どきはうんざりする。

 ◆郊外の空気の良い場所にと選んだマンション。契約後、風向きによつて、養鶏場

 と養豚場のにおいがすごいことを知った。購入前に知つていたら絶対買わなかった。

 ◆35階の超高層マンションを購入。18階の我が家からの景色はなかなかのものと

 秘かな自慢だったが、最近新しく建った新築ビルのおかげで景色が

 一部変わってしまった。眺望が魅力の超高層マンション。その眺望が悪くなったら

 資産価値も落ちるのだろうね。


9)中古マンションの場合

 ◆中古マンションを買ったばかり。でも、トイレの中が何故か朝だけくさい。

 ベランダは水を流すと下の階にもれる。新築だったら文句も言えるのに。

 やっぱり新築にすればよかったと何度も後悔。

 ◆築25年の中古マンションを購入。大手の施工であったし、管理もよく行き届いて

 いる印象だったので安心して購入。ところが、
1年後の管理組合総会で機械駐車を

 やめる(撤去する)か、費用を臨時徴収して機械を交換するかという議論が

 持ち上がってびっくり。

 ◆築30年のマンションを相場よりも格安で購入。悦に入っていたが、東日本大震災で損傷。

 駐車場のピロティがいけなかったと説明を受けたが、いまさらそんなこと言われてもと悔やむ。

 修復工事と耐震補強工事を併せて実施する話になっていて、その費用が積立金と

 自治体の補助金では足らないため、銀行から借りるのだという。

 でも、返済のための管理費値上げが我が家にはずしりと重い。



10)マンションの管理に関して

 ◆管理会社がいい加減だったのか?いままでの理事が怠慢だったのか?

 私が理事を引き受けたときには、管理費等の未集金が
1千万円に達していた。

 こんな高額になるまで放っておいたなんて、これからどうしたものか管理会社とも

 話し合っているのだが・・・

 ◆必要な費用だとは分かっているが、管理費+修繕積立金+駐車場料金+自転車

 置場使用料を合計すると、毎月大変。しかも来月から値上がりする。

 もったいない。修繕積立金は別として、その他の「費用」は一戸建てでは不要だから。

 これらは住んでいる間ずっと支払わなければいけないのかと思うと気が重い。

 ◆キッズルームにスパ、豪華な共用施設に引かれて買ったが使わない割に管理費や

 修繕費がかさむ。庭の噴水も勿体ないからと水を止めてしまった

 

11)駐車場の問題

 ◆機械式駐車場はトラブルが多くて時間がかかる。維持費も高い。耐用年数は短く、

 20年で交換と聞いて頭が痛い。平面駐車場を選べばよかった

 ◆敷地内駐車場が、必要としている居住者の半分もない。隣地で借りていた駐車場が

 なくなり、今、管理組合は大もめにもめている



12)その他

 ◆繁華街に近いマンション。投資用に買った人が多いせいか、いろいろな人が

 出入りする。高級マンションの割に雰囲気が良くない。

 ◆マンション買ったけど一戸建てに買い替えたいと査定してもらった。

 だが、売れても売値がローンの残金より下回るため借金が残るという。

 もっと頭金を貯めてから購入すればよかったのだろうか?

 <建売住宅の場合>

 ◆3階建ては階段の昇り降りが思った以上にキツイ。年をとったらと

 思うと気が重い

 ◆隣家との間が狭くて音が筒抜け。夫婦げんかもできない。おまけに、

 人ひとりが入る隙間もないので外壁のメンテナンスもできない。

 ◆大雨の時、駐車場が浸水して大変だった

 ◆「残り2棟ですよ」と業者にせかされて、十分調べもせずに契約してしまったが、

 あとから近所にもっと良い物件が発売されてショック。「残り〇棟」は常套句だったと知った。

 ◆3階建ての100u。階段や廊下にスペースを取られて実質70uくらいの感じだ

 ◆管理費も駐車料も要らないから得だと思ったが、10年経った頃から不具合が続出して

 大あわて。修繕積立金は一戸建てでも必要と思った

 

●後悔しないための方策は?

 ここに紹介した後悔事例は、ほんの一握りかもしれません。これまでに何度も失敗しない

 ための方策を考えてきましたが、絶対的な答えはないようです。

 しかし、次善の策としては次の二つが挙げられるでしょう。

 @冷静な第三者に意見を聞くこと

 但し、相談する相手を間違うととんでもないことになります。無責任な第三者の意見、

 悪意や無責任の極みとも言えるネットのクチコミ掲示板の意見などを鵜呑みにはできません。

 また、似非(えせ)専門家も世間では大勢闊歩しています。銀行員や司法書士は不動産の

 専門家ではありません。仲介業者は新築マンションには疎いものです。

 建築家も設計上のことは専門でも、不動産価値の判断基準を持っているわけでは

 ありません。また、超高層マンションの設計をしたことのない建築士に

 超高層マンションのことがどこまで分かるでしょうか?

 

 いろいろな人の意見を聞くのもいいですが、知ったかぶりの意見や、ピントのずれた

 意見は混乱を招きます。

 

 ともあれ、最後は自分の責任です。売り手責任もありますが、買い手責任

 ということもあるのです。

 

 A上記の事例をチェックリストにすること

 では、どのように自衛したらいいのでしょうか?答えは、上に連記した他人の失敗例を

 記憶しておくことですね。コピーしてPC上のどこかに保存しておくのがお薦めです


 


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