三井健太のWEBマンション講座

 NO.58「マンションの買い時とは?」 


 『今は不景気で金利が安く買い時』という言葉を色んな所から聞きます。

 確かにその通りかもと感じてはいますが、逆に、この先行きの見えない不透明な時代が

 心配という声多いようです。

 たとえ5年待ったところで景気が回復するとは思えないですし、誰にも具体的な『先』の事は

 分からないと思います。

 

 では、マンションの買い時はいつと考えたらいいのでしょうか?

 
 ●情勢に流されないマイホーム取得のタイミングを!

 「マイホームは、過去から見れば今の方が高いが、未来から見れば今は安い。

 だから今がチャンスである」という誰かの言葉があります。


 これは、過去に買いそびれた人は、「もっと早く購入しておけばよかった」と思うだろう、

 既にマイホームを手にした人は「もう少し早く買っておけば今頃はローンも残り少なく

 余裕ある暮らしができたのに」と思うだろう、ということを表しています。


 バブル経済の真っただ中に買った人を除けば、マイホームを早く買って失敗したという話は

 あまり聞きません。むしろ、購入のタイミングが遅かったという後悔の声の方が多いのです。


 私たちの周囲を見てみますと、快適なマンションライフを手にしている人たちの共通点は、

 いち早く購入しているという点です。既にローンを完済し、日々ゆとりある暮らしを送っていたり、

 買い替えも実行して優雅に老後を過ごしていたりします。


 金利が安いから買いどきだとか、価格がまだ下がるから様子見が賢明だとかと、したり顔の

 専門家をよく見かけますが、その意見が仮に正しくても逆に間違っていたとしても、

 人生の中では一瞬に過ぎないということに私たちは気付くべきです。


 金利の動きは誰にも読めません。毎月の返済額を減らそうと、これから時間をかけて頭金を

 増やしても、いざ借りるときに金利が上がっていたら、返済額が減るどころか

 増えてしまう可能性もあります。


 今は低金利が続いているから、今後は金利が下がる余地よりも、上がる余地のほうが

 大きいかもしれません。でも、ずっと横ばいという可能性だってあります

 結局、金利の動きは誰にも読めないから、その動向で買うか買わないかの判断をするのは

 必ずしも妥当ではないと思うのです。

 

 欲しいと思える物件と出会い、無理のない住宅ローンを返済していける計画が立てられるなら、

 そのときが買い時とも言えます。


 価格の変動でも同じことです。金利よりは読みやすいのですが、

 それでも、予想は絶対ではありません。

 価格の急上昇トレンドに慌てて購入し、その後の下落にほぞを噛むという人もありますが、

 長期的に見たら値下がりは一瞬のことです。背伸びし過ぎの無理な買い物でなかったと

 言えるのなら、入居後のハッピーマンションライフを早く手に入れた分がお得なのです。

 

 「金利にせよ、価格にせよ、その動向に一喜一憂しながらマイホームの買い時を探す

 という考え方は、本末転倒」
と言っても過言ではありません。私はそう考えます。

 
 ●独立を決意したときに購入した人も

 かつて、知人に脱サラを機にマイホームを決断した人がいました。

 今の立場なら住宅ローンも組めるし、独立資金に貯めて来た少しばかりの頭金もある。

 自営を始めたら住宅ローンは直ぐには利用できなくなる。資金繰りに窮して自己資金を

 使い果たすかもしれない。今買わないとずっと買えなくなるかもしれない。

 このように考えて、「ずっと狭い社宅暮らしだった家族のため」にマンション購入を決断し、

 入居した3か月後に勤務先を退職したのでした。

 

 その知人は今、立派な企業家となっています。独立は男子としての目標であったかも

 しれませんが、家族のための生き方の選択であったのも確かです。マイホームも家族の

 幸せを願う気持ちから求めたのでしょう。それゆえに、マイホームのローン返済をバネにして

 ビジネスの成功を勝ち取ったのかもしれません。

 

 知人にとっては、独立がマイホーム取得のチャンスであったということになります。

 

 結局、買い時は社会情勢ではなく、人それぞれの思いで決まる、いや「決める」という

 言い方が正しいかもしれませんが、
自分にとっての買い時であれば、それでよいのではないか。

 そんな気がするのです。

 
 ●縁あっての購入―それでいいのでは?

ところで、モデルルームを見学に行く人はどのような理由からでしょうか?

結婚や転勤などの事情がある人も中にはありますが、ほとんどの人が今スグに買わなければ

 ならないという事情を抱えているわけではないはずです。

 

「家賃が勿体ないから」とか、「現在の住まいが手狭なので」、「いつかはマイホームを

 持ちたいと思っているから」などと、やや漠然とした動機や背景があって見学に行くものです。

きっかけは、「近くにマンションができたから」、「友人から勧められて」、「転居したお隣さんに

 刺激を受けて」、「新聞広告を見て何となく」、「テレビ番組を見て」といったものが多いのです。

 

住宅購入経験者の事例を調べてみても、切迫した状況はなく、急がない人たちばかりです。

 しかし、急がないのにある日突然マンションを買うのは何故でしょう?

これは、夫婦の出会いに似ています。たまたま縁があって結婚したというのと同じで、

 ふとそんな気になってモデルルームを見に行ったのがきっかけで購入したというケースが多いのです。

 

これらの実態から考えても、買い時はいつかと考えるのではなく、買いたいと思ったときが買い時

 と考える方が良いのだと思います。

 
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